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豚熱経口ワクチン〜東京都と協力

お客様がご来店の際に必ず通る入り口のマットには、防疫上必要な消毒液が含まれており、靴裏を消毒していただいております。主な目的は、あきる野市に多く生息する野生動物からの感染症を予防する為です。

一番恐れている豚熱について、pignicでは、所有地の山に野生のイノシシに食べさせる経口摂取ワクチンを散布することに致しました。

豚熱とは?

豚熱が発生した養豚場で「全頭殺処分」という衝撃のニュースを新聞やテレビで見たことがあるかと思います。農林水産省のホームページによれば、豚熱とは、

CSFウイルスにより起こる豚、いのししの熱性伝染病で、強い伝染力と高い致死率が特徴
感染豚は唾液、涙、糞尿中にウイルスを排泄し、感染豚や汚染物品等との接触等により感染が拡大
治療法は無く、発生した場合の家畜業界への影響が甚大であることから、家畜伝染病予防法の中で家畜伝染病に指定

と記載されています。

経口ワクチンとは?

ワクチンといえば、注射のイメージがあると思います。pignicで暮らすマイクロブタは、注射により、豚熱、サーコウイルス不活化ワクチン、豚丹毒、日本脳炎のワクチン摂取をしています。

今回の経口ワクチンは、ワクチン入りのクッキーのような物を野生のイノシシに食べさせるというものです。ワクチンを食べた母親イノシシの母乳にもワクチン成分が含まれ、子供のイノシシにも効果があります。

以下が東京都の資料からの画像↓です。

上記リンクの東京都の資料によれば、

農林水産省の指針に基づき、野生イノシシに対する経口ワクチンの散布を実施します。 使用するワクチンは、国の食品安全委員会において安全性が評価されおり、散布したワクチンについては、一定の期間ののち、回収いたします。

と記載されています。

pignic所有地を利用して東京都と協力

あきる野市には、サル、イノシシ、シカ、タヌキ、ハクビシン、クマなどの多くの野生動物が生息しています。pignic周辺でもサルを見かけることが多く、高いフェンスで牧場の上を囲っていても豚熱のリスクがあります。

私有地の山に経口ワクチンを撒くというのは、とっても珍しいケースのようですが、愛情たっぷりに育てているpigちゃん達の安全を守るべく、この事業に協力させていただくことに致しました。

実は、pignicの所有地は、牧場の上から金比羅山の麓付近まであり、とても広いのです。

将来的な夢は、この広い敷地内にpigちゃんを埋葬できる施設を完備することです。誕生から一生を終えるまでのトータルサポートができれば理想です。

ワクチン散布日程について

東京都と合意の上、以下の日程でワクチンを散布します。

第1回目     ワクチン散布 10月26日(火) 午前9:00頃
第2回目     ワクチン散布 11月30日(火) 午前9:00頃
ワクチン回収          12月  7日(火) 午前9:00頃
経口ワクチンは、とうもろこしのクッキーのような物を地中に埋め、イノシシが掘って食べるものであり、他の動物が食べても問題なく、人体にも無害です。
豚熱は、北米、オーストラリア、スウェーデン等では清浄化を達成しており、日本でも達成できるよう、小さな一助になれればと思っています。
そして、何よりもこの経口ワクチン散布が、当店の可愛いpigちゃんが安心して過ごせる環境づくりとなり、あきる野Farm周辺でマイクロブタを飼育されているご家族様にも安心材料の一つになれれば幸いです。
※上の写真は上空から見たpignic farm & café です。

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